ULI JON ROTH / Under a Dark Sky
Release : 2008
Label : Marquee
天界のマイスター、仙神 Uli Jon Roth による ( 序章から12年・・・ ) Sky of Avalon シリーズ第1章。
#1:S.O.S の遭難信号のリズムを使った素晴らしい曲。壮大な天空抒情詩への期待感が膨らむ。 #2:これこそロック・オペラ。 #3:3部構成の曲。Mark Boals, Liz Vandall の素晴らしい歌唱が聴ける。ELECTRIC SUN 時代を彷彿させる唄メロには悶絶せざるを得ない。スカイ・ギターの壮絶なトーンも素晴らしい。 #4:シンプルな曲。Mark のハイトーンを支えるワウを絡めた天空リフが堪らない。”ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies” を思わせるソロも絶品。一部で Michael Flexig の歌唱が聴ける。 #5:#6 へ 繋ぐ 1 分弱のインスト。 #6:これぞロック・オペラの真髄。隙があれば即座に切り込んでくるギターが素晴らしいとしか言いようがない。 #7:Uli、上手くなってはいるが、やはり唄はプロに任せたほうが・・・。ギターソロが素晴らしいだけにね。 #8:メロディをスカイに唄わせたインスト。優しいメロディが奏でる唄に酔いしれるのみ・・・。 #9:Mix 直前に出来た曲らしい。落ち着いた曲調で、いい具合に #10 への序章的な役割となっている。 #10:英語とドイツ語が混ざった12部構成、圧巻の大曲。これこそクラシックとロックの完全融合だ。最後の徐々にスピードアップしていくソロは究極の一言。てか、Uli はアンプラグドでも素晴らしい音を出すよね。急に終わるのは仕様。
正直最初は Prologue to the Symphonic Legends のような強烈な盛り上がりを見せる曲 ( アルバム ) を期待して、「これはちょっとキツいな」とも思ったが、数度聴いてみるとどうだろう、その完璧に構築された音の美しさにやられてしまった。曲別に判断してはいけないと気付いたのもある。これは Sky of Avalon 交響組曲の第1楽章であり、物語の序章なのだ。コンセプト的にも圧倒的な盛り上がりがあってはおかしいしね。そして、聴く回数を増すごとに全ての全パートが素晴らしいことに気付いた。これは言うまでもなく名盤だ。
音は ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies と Prologue to the Synmphonic Legends の中間で年代を感じる作り。メロディも前者の影響を思わせ、その音を知っている者なら思わずニヤリとさせられる要素が多くある。ベスト・アルバムや企画ライブもの、四季のカバーで Uli の音楽性が混乱するかもしれないが、やはり彼は ( ロックにおいては ) この方向なんだと再認識させられた。
あまりの芸術性ゆえに敷居の高い作品だが、素晴らしい名盤で、続編が非常に楽しみだ。出来れば短いスパンで次作を聴きたいが、どーなるのかね (笑)
— 長くなりすぎたけど、これは仕方ない。∞ にしようか迷ったけど、流石にそこまでは・・・。意識を保っていられるという点でね・・・。
評価:100