- 1998.03.21 : ARCH ENEMY / Stigmata
- 1999.05.21 : ARCH ENEMY / Burning Bridge
- 2001.04.25 : ARCH ENEMY / Wages of Sin
- 2005.07.21 : ARCH ENEMY / Doomsday Machine
- 2007.09.19 : ARCH ENEMY / Rise of the Tyrant
- 2009.10.06 : ARCH ENEMY / The Root of All Evil
- 2011.05.18 : ARCH ENEMY / Khaos Legions
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ARCH ENEMY / Stigmata
Release : 1998
Label : Toy’s Factory
DEATH METAL 界のスーパーブラザーズが奏でる超絶ギタープレイが魅力の ARCH ENEMY による 2ndアルバム。実は 1st だけのプロジェクトになりそうだったらしい。
#1、イントロでの掴みは OK なのだが、いまいち煮え切らない。リフだけは好印象なメロディなのでそこは救いか・・・。 #2、タイトルチューンでインスト。終始泣きのギターが奏でられる。最後に、何の音だがギュワギュワ言ってる。 #3、メリハリのある”ちょっと落ち着いた感じ”が見え隠れする曲。2ndアルバムながら貫禄すら感じてしまった。 #4、ギターメロは良いものの唄メロがいまいち。それに拍車をかける曲の長さが辛い。 #5、ソロだけいい。掛け合いなんか素晴らしいの一言だ。なのになんでこんなんなんでしょ・・・。 #6、サビのつまらなさは過去最高級だが、それ以外は悪くない。金物をこまめに使うドラムが良い。 #7、インスト。 #8、前半までの正統性の高い曲と比べて全然いい。程よくキャッチーなメロディにアグレッシヴさも丁度いい。 #9、切り込んでくる Vo も攻撃性に満ちてるしギターも最高級のテンション。名曲・名演。本来なら1~2曲目に欲しい曲だな。 #10、キャッチーなギターメロが印象的。エモーショナルなギターソロは必聴ですね。ラストのギターと Vo の掛け合いは鳥肌モノです。 #11、終末を迎えるかの様な悲しげなインスト。ギターが入ってからも衰える事なく・・・。「あぁアルバム聴き終わったんだな~」って感じる。 #12、Vox Stellarum でアルバムを締めくくったらどんなに綺麗に終わるのだろう。全くもって勿体無い。
なんと言ってもアモットブラザーズのギターだが、ほとんどが完璧。エモーショナルなギタープレイが大半を占め、アグレッシヴなサウンドの中にも光るメロディアスさが心を揺さぶる。ただ唄メロ ( デスだがあえて唄メロと言わせてもらう ) がいまいちなのが難点。もう少し緩急のあるVoラインを敷いてほしいと思った。
評価:74
ARCH ENEMY / Burning Bridge
Release : 1999
Label : Toy’s Factory
スウェーデン産デス・メタルバンド ARCH ENEMY の 3rd アルバム。
#1、アグレッシヴに刻み込むギター、ミドルレンジで押す Vo、両者のハーモニーは素晴らしい。そのアグレッシヴさからは想像も出来ないエモーショナルでキャッチーなギターソロ。ワウペダルの使い方も抜群。 #2、#1 に似たリフから泣きのギターがまでもが炸裂するイントロで既に放心状態。テンポアップで爆走する様は見事。 #3、このキャッチーなギターメロを誰がデスラッシュだと思うだろうか?手際よいテンポチェンジも流石の一言。 #4、しキャッチーなギターソロは聴きどころ。まさに日本人好み。 #5、アグレッシヴさを前面に出している。と思いきやまたもやキャッチーなギターソロ。必然なんだろうか? #6、刻みが単調でつまらん。ギターソロは相変わらずかっこいいが。 #7、イントロから炸裂する馴染みやすいメロディが特徴的。そしてなんと言っても後半の劇的ギターメロ。最高。 #8、インストみたいなもん。 #9、攻撃的且つ叙情的なメロディが美味しい。ここまでこの2つが調和する曲も珍しい。かっこ良過ぎ。 #10、やはりギターソロのキャッチーさが売り。四季/冬に似たラストのソロは素晴らしいね。
なんと言っても Amotto 兄弟の奏でる超級ギタープレイに限る。攻撃的でありエモーショナルであり・・・。IN FLAMES や DARK TRANQUILITY のそれを遥かに上回るメロディセンスは疑う余地がない。ただ、音が少し安っぽい気がするのは気のせいか・・・。
評価:78
ARCH ENEMY / Wages of Sin
Release : 2001
Label : Toy’s Factory
スウェーデンの叙情デスラッシュ ( メロデスでもいいのか? ) バンド ARCH ENEMY の 4th アルバム。なお、今作から Vo が Johan Liiva から Angela Gossow へと変わっている。
#1、ピアノの悲しげなメロディが悲壮感を漂わせる。ある種定番とかした構成で入ってくるイントロはもう聴きなれたいつもどうりの彼ら。ギタープレイは相変わらず素晴らしいね。 #2、終始キャッチーなギターメロが心に残る名曲。哀愁と攻撃性の両方を兼ね備えている。曲名は新Voに懸けてるのかな・・・。 #3、中間部のスローパート~ギターソロのエモーショナルな感じは良い。やっぱりVoの声質が楽曲と融合してない気がする。 #4、アグレッシヴなリズム隊とVo、それを逆手にメロウなギター。この差がなんとも美しい佳曲。ワウワウの使い方もポイントを抑えてて巧い。 #5、マンネリ化の渦に巻かれている予感。 #6、ドラマーの小技が光る。ギターも本当に素晴らしい。でもそれだけ。 #7、少々ありきたりな刻み、IN FLAMES でありそうな。ギターソロ時に狂ったようなスピードで叩くドラマーが凄い。聴き所だね。 #8、バンドの顔的なギターソロも影を潜めてしまった。つまらない。 #9、オルガンの音色が絶妙な雰囲気を作り出してはいるものの・・・。ギターソロもどこか覇気のない。。 #10、ギターインスト。哀愁メロでアルバムをラストへと向かわせる。 #11、アルバムの最後に持ってくるにしては少々力不足な気がしないでもない。ギターソロはいつもに戻って劇的だ。
新任 Vo が合わない ( と思っている ) せいかギターソロ以外に聴き所を見出せなかった。彼らの音との破調が微妙にずれている気がする。Angela はもっと鋭く歪ませたギター、ベースでメロディアスなパートのない正統派デスメタルの方が似合うのではないかと思うばかりだ。Johan の表現力豊かな Vo が前作までの強烈な化学反応を起こしていたかと思うと、評価はどうしても下がってしまう。
評価:38
ARCH ENEMY / Doomsday Machine
Release : 2005
Label : Toy’s Factory
ARCH ENEMY の 6th アルバム。Gus G がゲスト参加。
#1、いつもながらの哀愁を臭わせるインスト。 #2、印象的なメロディの欠片すらないのか、と思わせられる。 #3、歌詞を棒読みするかの如くに唄う Angela 御姉様のせいでグダグダ。 #4、最後のポワーン以外面白くないです。 #5、曲の単調さがソロにもそのまま影響されてしまったのか・・・。 #6、ブラスト・ビートのトコ以外厳しい。肝心のソロも微妙すぎ。 #7、どこかに良いところがないか探すも、どこにも・・・。 #8、インスト。御姉様がいないだけでここまで良く感じれるとはな。 #9、御姉様の出番が少ないだけでここまで良く感じれるとは。 #10、リフとソロ、イントロは良かったのになぁ。 #11、つまらな過ぎて、何を書いたらいいのかすら思いつきません。 #12、Live In Paris. #13、Live In Paris.
4th 以来、Angela 御姉様 の Vo が苦手で買っていなかったが、やはりそれから何も変わることなく・・・。Michael Amott の “本来なら哀愁漂いまくりな” ソロも全く訴えかけてこない。作曲能力が枯渇したのか、Angela 御姉様に吸い取られてるのか判らないが、そろそろ御姉様との決別・・・いや、せめて棒読みをやめてくれればね。御姉様は好きだけど、御姉様の唄は好きじゃないってのが今日も、明日も、明後日も・・・。
評価:3
ARCH ENEMY / Rise of the Tyrant
Release : 2007
Label : Toy’s Factory
ARCH ENEMY の 7th アルバム。前作リリースと同時に脱退した Chris が帰ってきました。
#1、ハイゲインの強烈なリフが素晴らしい。Michael のキャッチーなソロが最高。 #2、哀愁のサビ裏ギターが素晴らしい。Chris のクラシカル且つテクニカルなソロもいいね。 #3、シンセメロが斬新な曲。 #4、蛍の墓からインスピレーションを得たらしい曲。アグレッシヴなリフがいいね。メロディの質もいい。 #5、ソロで逝った。 #6、Chris のアーミング多用しまくりなソロが美味しい。 #7、アルバム中一番聴きやすい曲だね。キャッチーなリフが素晴らしい。 #8、前作の “Nemesis” に似たコード進行のインスト。Michael 節炸裂、といったところか。まるで演歌。 #9、3連。Beethoven 的なフレーズをもつギターソロが堪らなくいい。 #10、Fredrik Nordstrom の手腕が発揮された素晴らしい曲だね。 #11、悶絶。これだよ、これを待ってた。もう言うことないわ。最高。 #12、KISS のカバー。まぁ、何とか原型を留めてるね。
文句なしの過去最高傑作。Angela 御姉様 の Vo に多少の人間味が出てきたのは大きい。また、それ以上にギターの主張度が ( リズム隊が聴こえないくらいに ) 高いのが素晴らしいね。
Burning Bridge 以降の足りなかった何かが戻ってきた。後は Vo を変え……。
評価:90
ARCH ENEMY / The Root of All Evil
Release : 2009
Label : Century Media
ARCH ENEMY の Johan Liiva 時代の初期3作を現ラインナップでリ・レコーディングした企画盤ベスト・アルバム。
#6,8,10,11:Black Earth
#2,4,13:Stigmata
#3,5,7,9,12:Burning Bridge
チューニングが半音上がったおかげかギター、ベースの音がかなりクリアで聴きやすくなり、Michael Amott のソロにいくらかの変更が見られる。Angela の Vo はモタリ気味で吐き捨てるタイプの Johan よりもリズムに忠実で整合性が取れているのが良い。この2つが原曲との大きな違いかな。ただ、どちらも聴きやすいという半面、ブルータルな攻撃性が失われてしまっているのが残念だ。
初期3作を聴いたことがない人と Johan の Vo に満足できない人向け。俺は Johan 時代のが好きだけど、音がクリアだからどうしてもこっちをかけてしまうという、Amott 兄さんの策略にまんまとハマってます (笑)
Fields of Desolation もやってほしかったと思ってるのは俺だけじゃないよね…。
評価:78
ARCH ENEMY / Khaos Legions
Release : 2011
Label : Trooper
ARCH ENEMY の 8th アルバム。
「相変わらずサイレン音好きなんだな」なイントロ #1 に続く #2. Yesterday is Dead and Gone で既に ARCH ENEMY 節が全開。ラストのソロパートが Randy Rhoads な #3. Bloodstained Cross に、普通のハードロックみたいな #5. No Gods, No Masters,Chis Amott のアコ・エンディングがカッコイイ #7. Through The Eyes of a Raven,ギターインストにボーカル載せたかのような #14. Secrets,そして何故か Uli Roth 脱退以降の SCORPIONS のカバー #15. The Zoo …。
前作以上に複雑な展開な上に隙間さえあればソロを詰め込んだって感じか。18番のメロディアスなソロも大量に聴けるが、単調なメロディが多い事からネタ切れが心配されるな…。
全体的に曲のテンポが落ちて音質も柔らかくなったせいか、前作から既に薄れ始めていた暴虐性がさらに薄くなっているのも気になる。…気になると言えば #5 のクリック音消し忘れもそうだな。
個人的にはどうでもいいんだけど、日本語表記が アーチ・エネミー になったみたいね。
評価:74