STONE SOUR / House of Gold & Bones Part 1
Release : 2012
Label : Roadrunner
STONE SOUR の 4th アルバムにして、2部作からなるコンセプト・アルバムの前編。
幾分ソフトになった前作と 2nd との中間くらいのサウンドで、さらにメロディアスにメタルしている。曲毎には一貫性が感じられ、そこは流石にコンセプト・アルバムだと思える堅実なつくりだ。ただ、普通のアルバムとして聴いても素晴らしい出来。曲配置のバランスも絶妙だし、どの曲を抜き出して聴いても素晴らしさは変わらない。捨て曲はないし、どの曲もそれぞれの色があって素晴らしい。”PINK FLOYD と ALICE IN CHAINS が混ざり合い、そこにヘヴィなブラストまで含まれている” という Cory の言葉には、そこまで言うかと思ったが、全くその通りだ。恐れ入ったよ。
役を演じ、語り手でもある Cory Tayler の歌唱は完ぺきに聴き手の心をつかんでくる。元々かなり上手い人だが。さらにレベル・アップした印象だ。若干まったりとした雰囲気の中でスリリングなギターを聴かせてくれる Jim Root と Josh Rand も言わずもがな素晴らしい。ベースの交代はある意味いい結果をもたらしたかもね。音量は若干抑え目だけど。
間違いなく HR/HM の歴史的コンセプト・アルバムに肩を並べるアルバムだね。当然ながら曲は良いし音質も文句なし。早くも Part 2 が待ち遠しい。
評価:95