STEVEN WILSON / Raven That Refused to Sing
Release : 2013
Label : K-scope
Steven Wilson (PORCUPINE TREE) のソロ 3rd アルバム。
軽快なリズムで始まるや、フルートが漆黒のプログレ・ワールドの門を開いたかと思えばジャズ・ロック風のリフでヘッドバンギングを誘い、PINK FLOYD よろしくのトリップ感をまき散らし、ピアノの幽玄な調べと共に再び暗黒世界に戻る #1. Luminol,OPETH / Damnation 風の物静かで優しいメロディ、エンディングのエモーショナルなギターソロが素晴らしい #2. Drive Home,英国ブログレ要素を詰め込めるだけ詰め込んだような KING CRIMSON 風の #3. The Holy Drinker,3拍子の(このアルバムの中では)シンプルで分かりやすい部類でサックス・ソロが素敵な #4. The Pin Drop,曲全体がアルペジオのステージの上で劇を行っているかのような雰囲気の #5. The Watchmaker,優しい音でいかにもエンディング的な雰囲気と安らぎを感じさせる #6. The Raven That Refused to Sing 。
ここ数作で彼の作ったアルバムの集大成のような世界観。幽玄で美しい漆黒の世界へと旅立たせてくれる最高クラスのプログレッシヴ・ロック・アルバムだ。
ところで、ドラムが余りにも変態的だと思ったら Marco Minnemann 、リードギターのエモーショナルさが尋常じゃないと思ったら Guthrie Govan だったという…。凄まじいメンバーだ。
評価:92