PINK FLOYD / The Dark Side of the Moon
Release : 1973
Label : EMI
世界が誇る英国産プログレッシヴ・ロックバンド、PINK FLOYD の 8th アルバム。邦題 : 狂気。
#1、壮大なる哲学抒情詩への序章。 #2、宇宙を表現したであろう SE 。 #3、QUEEN っぽいコーラスが印象的。David Gilmour の哀愁の中に潜む狂気を表現したかのようなソロが素晴らしい。 #4、浮遊感のある空間の中で、狂気の如くのシャウトをする女性ゴスペル Vo は鳥肌モノ。 #5、レジスターの音でリズムを作るという凄まじい発想には驚愕せざるを得ない。 #6、戦争をテーマにした曲。Sax のアレンジが素晴らしい。浮遊感のある唄メロも流石。 #7、インスト。次の “Brain Damage” への布石。 #8、サビメロでの哀愁はこのアルバムの中で最も説得力があるというか…強力だ。 #9、#8 からの繋がりが神懸かってるね。
この世のどことも分らない宇宙空間に放り出され、精神はトランス状態になり、鳥肌が立ち、心臓の鼓動すら制御できない。”人間に潜む狂気” を “月の裏側” というメタファーによって取り込むことで作られた歌詞の哲学、そして浮遊感と狂気を合わせ持つメロディ・・・。言葉では言い表せない程の何かがある。人類史上最高クラスの芸術。
評価:100