HELLOWEEN / Keeper of the Seven Keys -The Legacy-
Release : 2005
Label : Victor
真の起死回生をはかるドイツの大御所 HELLOWEEN の11thアルバムにして、過去の傑作 Keeper of the Seven Keys の名を冠した作品。
[ DISC 1 ]
#1、1曲目にして13分の大曲。キャッチーなサビメロは悪くないものの “煮詰まりかけのおでん” のような印象。 アイディアのツギハギにしか聴こえないのが残念だ。 #2、聴き易い曲だが、1回聴けばいい感じ。曲としては前作のそれを遥かに上回っているのだが、この程度かという印象。 #3、いかにも Weikath が書きそうな曲。いかにも HELLOWEEN という感じ。Eagle Fly Free の手法を取りましたってのがみえみえなのはね。 #4、Dr. Stein を匂わせるイントロに失笑。これなら Mrs.God / Run のが”まだ”よかった。 #5、気の抜けたリフがいろいろな意味で好印象? 通して聴くと、この曲の位置合いが明確に理解できる。 #6、モロに Eagle Fly Free を意識した曲、これまた狙いすぎ。
[ DISC 2 ]
#1、11分超えの大曲。冒頭の Michael Kiske の歌唱が聴ける演出に悶絶 (笑) #2、Candice Night をフューチャーしたバラード。宝の持ち腐れとは正にこのこと。 #3、古典的なアプローチを見せる曲。今までの HELLOWEEN にはない斬新な感じでいいじゃない。 #4、遊び心満載のリフがいい感じ。けど、いいのはリフだけ。 #5、淡々と面白みのないメロディが繰り返される。駆け下がるギターフィルだけが取り柄か。 #6、サビメロは聴き易いキャッチーなメロ。 #7、EP、Mrs. God にも収録された曲。所詮はこの程度か。てか、本編のシメがこれかよ。 #8、Bonus Track 。
DISC1 はいい意味でのパワーメタル。DISC2 はメロディック・ハードロック。典型的なめろすぴキッズはDISC1で、俺みたいに王道めろすぴに飽き飽きしてる人にはDISC2だね。曲についてもちょい触れておくと、第一にキラーチューンがない。第二にドラムが単調で面白くない。(タイトではあるけど、もうちょっと凝ってもいいと思った。) 面白い演出はあったものの、あまり装飾がみられず、曲に差別感がない。耳休めになるような綺麗なバラードがない。1曲くらいすぐに覚えてしまいそうなメロディを持った曲が欲しかった。( I Want Out ,Power みたいな。)
評価:54