ARCH ENEMY / Wages of Sin
Release : 2001
Label : Toy’s Factory
スウェーデンの叙情デスラッシュ ( メロデスでもいいのか? ) バンド ARCH ENEMY の 4th アルバム。なお、今作から Vo が Johan Liiva から Angela Gossow へと変わっている。
#1、ピアノの悲しげなメロディが悲壮感を漂わせる。ある種定番とかした構成で入ってくるイントロはもう聴きなれたいつもどうりの彼ら。ギタープレイは相変わらず素晴らしいね。 #2、終始キャッチーなギターメロが心に残る名曲。哀愁と攻撃性の両方を兼ね備えている。曲名は新Voに懸けてるのかな・・・。 #3、中間部のスローパート~ギターソロのエモーショナルな感じは良い。やっぱりVoの声質が楽曲と融合してない気がする。 #4、アグレッシヴなリズム隊とVo、それを逆手にメロウなギター。この差がなんとも美しい佳曲。ワウワウの使い方もポイントを抑えてて巧い。 #5、マンネリ化の渦に巻かれている予感。 #6、ドラマーの小技が光る。ギターも本当に素晴らしい。でもそれだけ。 #7、少々ありきたりな刻み、IN FLAMES でありそうな。ギターソロ時に狂ったようなスピードで叩くドラマーが凄い。聴き所だね。 #8、バンドの顔的なギターソロも影を潜めてしまった。つまらない。 #9、オルガンの音色が絶妙な雰囲気を作り出してはいるものの・・・。ギターソロもどこか覇気のない。。 #10、ギターインスト。哀愁メロでアルバムをラストへと向かわせる。 #11、アルバムの最後に持ってくるにしては少々力不足な気がしないでもない。ギターソロはいつもに戻って劇的だ。
新任 Vo が合わない ( と思っている ) せいかギターソロ以外に聴き所を見出せなかった。彼らの音との破調が微妙にずれている気がする。Angela はもっと鋭く歪ませたギター、ベースでメロディアスなパートのない正統派デスメタルの方が似合うのではないかと思うばかりだ。Johan の表現力豊かな Vo が前作までの強烈な化学反応を起こしていたかと思うと、評価はどうしても下がってしまう。
評価:38