EMPEROR / Prometheus – The Discipline of Fire & Demise
Release : 2001
Label : Candlelight
闇の皇帝であり、ブラック・メタル界の奇跡、EMPEROR の 4th アルバムにして最後のアルバム。邦題は「ラスト・エンペラー」。
#1、悪夢を見ているような幻覚に陥るキーボメロはやばいね。 #2、#1から繋がる恐怖のコード進行で、既に冒頭から鳥肌立ちまくり。いつもながらシンセアレンジはもの凄い恐怖感。 #3、中間のデジタル音で形成されるパートがいいね。ラストに怒涛のブラストを絡めてくるあたりも超美味。 #4、ブラストかましながらの殺人的リフがもう、素晴らしいのなんのって。SE裏で囁いてるパートも、どこかに引き込まれそうなくらい。 #5、前半のギターソロの怖泣き、そんで間髪入れずに襲い掛かってくるストリングスの暗黒メロディがいいね。 #6、ブラスト全快でたたみ掛ける。クラシカルなインストパートも見事としか言いようがない。これぞシンフォ・ブラック・メタルの最高峰って感じ。 #7、スピード感はないものの、緊張感のあるギターメロ、タイトなドラミング、キレのあるリズム・ギターなど、速くないなりに耳を傾けるパートが多い。シンフォニックさが少ないので、俺個人としてはちょっと消化不良ぎみだが・・・。 #8、イントロのコード進行万歳 (笑) 手数の多い、というか多すぎる金物捌きが凄い。 Trym グッジョブ。暗黒泣きメロのギターソロも素晴らしい。後半の凄まじい音圧のブラストが最高。これぞ皇帝様だ。 #9、やってくれた!前作の The source of icon E と同レベルの名曲だ。これを人は”有終の美”というのだろうか?
メンバーの音楽性の違い・・・、という解散理由通り Ihsane がよりクラシカルに、ゴシック風味な曲を作るのに他のメンバーが耐えられなかったのだろうか? それを物語るように当アルバムはギターの音も鋭くなく、(以前のアルバムと比べて) 聴き易い音質だ。ブラストの使用率も低下しクリーントーンが増えている。・・・それはそれで凄くカッコイイから問題ないんだけどね。
評価:80