MANOWAR / The Triumph of Steel
Release : 1992
Label : Atlantic Record
閣下と共に MANOWAR を作った Ross The Boss が脱退し、活動休止を余儀なくされたが、不死鳥の如く戦士は復活した。尚、ドラマーも入れ替わっている。
#1、ホメロスの叙事詩「イリアッド」をコンセプトに作られた8楽章からなる28分強の組曲。 #2、Eric のシャウトが光る佳曲。バッチリのタイミングで決めてくる楽隊は流石。それにしても、よくこんな高音で音程を維持できるな。 #3、はじめにドラゴンの声らしきモノが入っているが、これは DIST 最大でマイクを通した声だろうな。名曲なのは曲名を見てもらっても判るだろうが(笑) 完璧だ。ギターとベースの早弾きユニゾンも最大の見せ場。 #4、どっかの民族の祭りみたいな音をバックにオッサンの語りが入ったり、馬が駆け抜けていったりするイントロ。その後は普通に正統派なHMなんだけど、なかなか聴き応えがある曲だ。 #5、普通の唄メロが極少でシャウトが大半を占める半インストみたいな曲。 #6、キャッチーで聴きやすいメロディなのは確かだが、曲中に剣の音とかするのがダメな人は引いちゃうんだろうな。 #7、まぁ、またしてもエフェクター通した声があるわけだが・・・。一応悪魔の声らしいですね。曲の方は一風変わった HM 。 #8、アコースティックなバラードです。他の曲の変容を静かに収めるかのように優しく唄ています。相変わらず、バラードのメロディは上手いですよ。
コンセプトに背中を押されすぎて、そっちを強調しすぎたのかな?そんな印象のアルバムでした。しかし、#3、6 と数ある彼らの名曲の中でも引けを取らない名曲もあるので総合的には満足なんだけど、いまいち消化不良感が否めないなぁ。MANOWAR にはもう少しストレートな楽曲を、どうしても求めちゃうんだよね。
評価:67